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数字で考える店舗経営 04

広告の成果は「利益」で確認する

売上だけでなく、変動費と広告費を引いて、手元に残る金額を確認しましょう。「集客できた=成功」とは限りません。

Intro

なぜ赤字になるのか — 3つの見落とし

広告を出して新規のお客様が来られた。ここまでは成功に見えます。しかし、広告費を払うとほとんど残らない、ということが起きていないでしょうか。

数字を並べると、原因がはっきりします。図の例では、広告費50,000円をかけて新規来店数5人、客単価(平均)10,000円。売上は 5人 × 10,000円 = 50,000円 です。ここから変動費(材料・消耗品など)10,000円を引くと、残るのは40,000円。

この40,000円から、さらに広告費50,000円を引くと、手元に残るのは −10,000円。売上と広告費が同額でも、変動費を引くと赤字になります。原因は3つの見落としです。売上だけを見ている(入金額と利益を同じだと考えてしまう)、変動費を含めていない(材料費・消耗品費・決済手数料など)、広告費を差し引いていない(集客に使った費用も施策のコストです)。

Infographic

図解:広告の成果は「利益」で確認する

1枚で全体像がわかる図解です。クリック(タップ)すると拡大表示されます。

広告の成果は「利益」で確認することを示す図解。売上だけでなく、変動費と広告費を引いて、手元に残る金額を確認する。広告施策の利益を計算すると、売上50,000円 − 変動費10,000円 − 広告費50,000円 = マイナス10,000円。売上と広告費が同額でも、変動費を引くと10,000円の赤字になる。なぜ赤字になるのかの原因は3つ。売上だけを見ている(入金額と利益を同じだと考えてしまう)、変動費を含めていない(材料費・消耗品費・決済手数料など)、広告費を差し引いていない(集客に使った費用も施策のコスト)。広告を出す前に確認する3つの数字は、1人あたりの売上、1人あたりの変動費、1人獲得する広告費で、利益 = 売上 − 変動費 − 広告費 で計算する。施策を見直す判断は、利益が残る価格か、変動費を漏れなく把握しているか、広告費に上限を決めているか、目標件数と損益を事前に計算したか。広告の成果は「来店数」や「売上」だけでは判断できず、売上から変動費と広告費を引き、利益が残る施策かを数字で確認することが大切だと示した図。
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Numbers

数字を並べて確認してみましょう

図の例(売上50,000円・変動費10,000円・広告費50,000円)で、実際に何が残るのかを計算した例です。

項目金額計算
売上50,000円新規5人 × 客単価10,000円
変動費(材料・消耗品など)−10,000円施術にかかる実費
変動費を引いた残り40,000円50,000円 − 10,000円
広告費−50,000円今回かけた広告費
1回目の来店だけで見た結果−10,000円40,000円 − 50,000円

※ 考え方を示すための計算例です。1回目の来店だけでは広告費を回収できていないことがわかります。だからこそ、2回目以降のリピートが利益を生みます。実際の数値は客単価・原価・広告の成果によって変わります。

Points

広告を出す前に確認する3つの数字

01

1人あたりの売上

客単価です。セットメニューやオプションを含めた、実際の平均額で確認してください。想定より低いことがよくあります。

02

1人あたりの変動費

材料費・消耗品費・決済手数料など、1人ご来店いただくたびにかかる費用です。ここを入れずに計算すると、利益を実際より多く見積もってしまいます。

03

1人獲得する広告費

広告費 ÷ 来店人数で計算します。この金額が「1人あたりの売上 − 1人あたりの変動費」を超えていれば、その施策は初回来店だけでは赤字です。

04

利益 = 売上 − 変動費 − 広告費

この式に当てはめて、手元に残る金額を出します。数字が出せない状態のまま広告を続けると、赤字に気づくのが遅れます。

Check

施策を見直すときの4つの判断

続けるか、止めるか、条件を変えるか。判断の前にこの4点を確認してください。

  1. 利益が残る価格か
  2. 変動費を漏れなく把握しているか
  3. 広告費に上限を決めているか
  4. 目標件数と損益を事前に計算したか

Summary

まとめ

広告の成果は「来店数」や「売上」だけでは判断できません。売上から変動費と広告費を引いて、利益が残る施策かどうかを数字で確認してください。材料・消耗品などの変動費に加えて、施術にかかる時間も実質的なコストです。

初回来店だけで赤字になる施策でも、2回目以降のご来店につながれば、そこから利益が生まれます。1回で判断せず、再来店まで含めた数字で見てください(→ 広告で来たお客様をリピートにつなげる)。

広告の成果は「来店数」や「売上」だけでは判断できません。売上から変動費と広告費を引き、利益が残る施策かを数字で確認しましょう。

FAQ

よくある質問

広告費はどのくらいまでかけてよいですか?

1回目の来店だけで判断せず、その方が平均何回来店されるか(生涯価値)から逆算してください。リピート率が高いお店ほど、かけられる広告費は大きくなります。

1回目が赤字でも問題ありませんか?

リピートで回収できる前提であれば、投資として成立します。ただし、リピート率が低い状態で赤字の集客を続けると、集めるほど損失が増えます。

変動費には何を含めますか?

材料費、消耗品、決済手数料など、施術1回ごとに発生する費用です。家賃や光熱費のような固定費とは分けて考えます。

広告の効果は、どう測ればよいですか?

来店数だけでなく、その方々の2回目以降の来店率まで追ってください。新規数だけで評価すると、実態より良く見えてしまいます。

数字の整理を手伝ってもらえますか?

はい。ネットクルーの「Business Navi」では、集客の費用対効果の確認から、リピートにつなげる仕組みづくりまでご相談いただけます。

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