お役立ちコンテンツ

メニュー・価格設計 10

価格は「コスト+価値」で考える

原価は下限、価値は選ばれる理由をつくります。持続できる下限と、納得できる価値の両方で価格を決めましょう。

Intro

原価は下限、価値は選ばれる理由をつくる

価格の決め方には、2つの視点があります。ひとつはコスト視点。時間・材料・固定費・必要利益を積み上げて、赤字を防ぐ下限を出します。もうひとつは価値視点。悩みの解決・安心・時間短縮・特別な体験といった、お客様が「選ぶ納得」をつくる部分です。

どちらか片方だけでは決まりません。原価だけで決めれば、価値が伝わらないまま安売りになります。価値だけを主張しても、下限を知らなければ利益が残っているかどうかが分かりません。

販売価格は「最低価格(原価の下限)+提供価値+目標利益+市場との整合」で決まります。ただし、価値は好きなだけ上乗せしてよいという意味ではありません。説明できる根拠が必要です。

Infographic

図解:価格は「コスト+価値」で考える

1枚で全体像がわかる図解です。クリック(タップ)すると拡大表示されます。

価格は「コスト+価値」で考えることを示す図解。原価は下限、価値は選ばれる理由をつくる。二つの視点を並べる。コスト視点は、時間+材料+固定費+必要利益で、赤字を防ぐ下限をつくる。価値視点は、悩みの解決+安心+時間短縮+特別な体験で、選ぶ納得をつくる。最終価格の考え方は、最低価格(原価の下限)+提供価値(お客様への価値)+目標利益(事業としての利益)+市場との整合(相場・競合・需要)=販売価格(設定する価格)。ただし価値は好きなだけ上乗せする意味ではない。価値を見つける4問は、何が変わる?、どんな不安が減る?、どんな手間や時間を省ける?、なぜ自店が提供できる?。価格へ反映する手順は、価値を言葉にする、根拠を示す、価格帯を確認する、お客様の反応と利益を検証する、の4段階。やってはいけないNGは、原価だけで決める、競合より安くするだけ、価値説明なしで高くすること。持続できる下限と、納得できる価値の両方で価格を決めることを示した図。
クリック(タップ)すると拡大表示されます

Points

価値を見つける4つの問い

この4問に答えられれば、価値は言葉になります。

01

何が変わる?

施術やサービスを受けたあと、お客様の状態がどう変わるのかを言葉にします。「肩が軽くなる」「朝の支度が楽になる」など、生活の中の変化まで落とし込みます。

02

どんな不安が減る?

来店前に抱えている不安のうち、何が解消されるのかを考えます。不安を減らすことも、はっきりとした価値です。

03

どんな手間や時間を省ける?

自分でやるよりどれだけ早く、確実にできるのか。時間短縮は、価格に反映しやすい価値のひとつです。

04

なぜ自店が提供できる?

同じ内容でも、他店ではなく自店だからできる理由を言葉にします。技術・経験・設備・立地など、事実に基づいて書いてください。

Check

価格へ反映する手順と、やってはいけないこと

順番に進めると、価格の理由を自分の言葉で説明できるようになります。

  1. 手順1:価値を言葉にする(4つの問いの答えを文章にする)
  2. 手順2:根拠を示す(時間・内容・実績など、事実で裏づける)
  3. 手順3:価格帯を確認する(入口・主力・上位のどこに置くか)
  4. 手順4:お客様の反応と利益を検証する(選ばれているか、利益が残っているか)
  5. NG:原価だけで決める/競合より安くするだけ/価値説明なしで高くする

Summary

まとめ

価格を決めるときに悩むのは、たいてい「高いと思われないか」という不安からです。ですが、お客様が高いと感じるのは金額そのものではなく、金額に見合う理由が分からないときです。

持続できる下限と、納得できる価値。この両方が揃って初めて、値引き競争から離れた価格設定ができます。

持続できる下限と、納得できる価値の両方で価格を決めましょう。原価は下限、価値は選ばれる理由をつくります。

FAQ

よくある質問

価値はどのくらい上乗せしてよいのですか?

上限の目安はありませんが、説明できる範囲が実質的な上限です。「なぜこの価格なのか」を一言で答えられないなら、上乗せしすぎています。

競合より高い価格をつけるのが不安です。

価格そのものより、違いが伝わっているかが問題です。内容・時間・得られる変化を並べて比べられる形にすれば、高いこと自体は障害になりません。

価値を言葉にするのが苦手です。

4つの問いに、お客様の言葉で答えてみてください。実際にいただいた感想の中に、そのまま使える表現があることが多いです。

値上げしたら、お客様が減りませんか?

一定数は変わる可能性があります。ただし、価値を説明せずに上げた場合と、説明したうえで上げた場合では結果が大きく違います。事前案内の内容が重要です。

価格設定を一緒に考えてもらえますか?

はい。ネットクルーの「Business Navi」では、原価の下限計算と価値の言語化を両方あわせて整理しています。

「自社の仕組み」づくりを相談する

何から手をつければよいか分からない、という段階からで大丈夫です。現在の状況をうかがい、優先順位をつけて整理します。ご相談は無料です。

Business Naviを見る