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メニュー・価格設計 09

価格を見直す「サイン」を知る

感覚で値上げ・値下げせず、数字と価値の変化で判断しましょう。価格改定は、価値と経営を持続させるための調整です。

Intro

感覚ではなく、数字と価値の変化で判断する

値上げも値下げも、「なんとなく厳しいから」「他店が下げたから」で決めてしまうと、あとから理由を説明できなくなります。判断の材料は、数字と提供価値の変化です。

見直しを考えるサインは5つあります。原価・固定費が上がった、予約が埋まりすぎている、利益が残らない、提供価値が上がった、価格への質問・不満が増えた。このいずれかが起きているなら、一度数字を確認するタイミングです。

確認する数字は、原価率(原価÷売上)、時間当たり利益(利益÷施術時間)、稼働率(実稼働時間÷可能時間)、客単価(売上÷客数)、リピート率(再来店÷初回来店)。この5つを並べると、上げるべきか、下げるべきか、そもそも価格の問題ではないのかが見えてきます。

Infographic

図解:価格を見直す「サイン」を知る

1枚で全体像がわかる図解です。クリック(タップ)すると拡大表示されます。

価格を見直す「サイン」を知ることを示す図解。感覚で値上げ・値下げせず、数字と価値の変化で判断する。見直しの5つのサインは、原価・固定費が上がった、予約が埋まりすぎている、利益が残らない、提供価値が上がった、価格への質問・不満が増えた。判断する数字は、原価率(原価÷売上)、時間当たり利益(利益÷施術時間)、稼働率(実稼働時間÷可能時間)、客単価(売上÷客数)、リピート率(再来店÷初回来店)。改定の4ステップは、現状計算(上記の数字を把握・分析する)、価値と変更理由を整理(提供価値の変化と必要性を言語化する)、新価格と適用日を決定(価格・内容・日付を明確に決める)、事前案内(十分な告知期間を設け、丁寧にお知らせする)。お客様への伝え方は、変更日(いつから変わるか)、対象メニュー(どのメニューが対象か)、新旧価格(変更前と変更後の価格を明記)、理由(価値向上やコスト変化など、納得できる理由を説明)、既存予約・回数券の扱い(既存の予約や回数券をどう扱うかを明確に)。避けたい改定は、突然変更、理由が曖昧、全メニュー一律、競合価格だけで決めること。価格改定は、価値と経営を持続させるための調整であることを示した図。
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Points

価格改定の4ステップ

この順番を守ると、説明できる改定になります。

01

現状を計算する

原価率・時間当たり利益・稼働率・客単価・リピート率を把握し、分析します。感覚ではなく、数字から始めてください。

02

価値と変更理由を整理する

提供価値がどう変わったのか、なぜ変更が必要なのかを言語化します。ここで言葉にできない改定は、お客様にも説明できません。

03

新価格と適用日を決定する

価格・内容・日付を明確に決めます。対象メニューを絞るのか、全体を見直すのかもここで決めます。

04

事前にご案内する

十分な告知期間を設け、丁寧にお知らせします。直前の告知は、それだけでご不満の原因になります。

Check

お客様への伝え方(5点セット)と、避けたい改定

この5点が揃っていれば、告知文はそのまま書けます。

  1. 変更日 ─ いつから変わるか
  2. 対象メニュー ─ どのメニューが対象か
  3. 新旧価格 ─ 変更前と変更後の価格を明記する
  4. 理由 ─ 価値向上やコスト変化など、納得できる理由を説明する
  5. 既存予約・回数券の扱い ─ すでにお持ちの予約や回数券をどう扱うかを明確にする
  6. 避けたい改定:突然変更する/理由が曖昧/全メニュー一律/競合価格だけで決める

Summary

まとめ

価格改定は、お客様に負担をお願いする場面です。だからこそ、変更日・対象・新旧価格・理由・既存予約の扱いを一度に、はっきりとお伝えする必要があります。小出しにすると、不信感につながります。

とくに注意したいのが、既存の回数券やご予約の扱いです。ここを決めずに告知すると、問い合わせが集中し、対応がばらついてトラブルになります。

価格改定は、値上げでも値下げでもなく「価値と経営を持続させるための調整」。感覚ではなく、数字と価値の変化で判断しましょう。

FAQ

よくある質問

値上げの告知は、どのくらい前に行うべきですか?

最低でも1か月前が目安です。回数券やコースをお持ちの方がいる場合は、さらに余裕をもってご案内してください。

すでに販売した回数券は、旧価格のまま使えるようにすべきですか?

原則として、販売時の条件を守るのが基本です。取り扱いを変更する場合は、購入時の説明内容や規約との整合を確認し、必要に応じて専門家にご相談ください。

全メニューを一律で値上げしてもよいですか?

おすすめしません。メニューごとに原価率も時間当たり利益も違います。数字を見て、必要なメニューから見直すほうが納得を得やすくなります。

競合が値下げしたら、合わせるべきですか?

競合価格だけを理由に決めないでください。自店の原価と時間当たり利益を確認したうえで判断します。追随した結果、赤字になっては意味がありません。

値上げの告知文を作るのを手伝ってもらえますか?

はい。ネットクルーの「Business Navi」では、改定内容の整理から告知文の作成、ホームページ・LINEでの案内までお手伝いしています。

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