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赤字を防ぐ「最低価格」の出し方

材料費だけでなく、時間と固定費も1回分にして計算します。まず赤字にならない下限を知ることから始めましょう。

Intro

材料費だけを見ていると、気づかないうちに赤字になります

価格を決めるとき、材料費や消耗品費だけを原価として考えてしまうことがあります。ですが、1回の施術にかかっているのはそれだけではありません。

施術に使った時間の人件費(あなたの時給×施術時間)と、家賃・光熱費・通信費といった固定費を1回あたりに割り振った金額。この3つを足したものが、その施術の「1回分の原価」です。ここを下回る価格で提供すると、売れば売るほどお金が減っていきます。

まずは赤字にならない下限を知ること。価格を上げるか下げるかの議論は、その数字を出してからです。

Infographic

図解:赤字を防ぐ「最低価格」の出し方

1枚で全体像がわかる図解です。クリック(タップ)すると拡大表示されます。

赤字を防ぐ「最低価格」の出し方を示す図解。材料費だけでなく、時間と固定費も1回分にする。1回分の原価は3つに分ける。材料・消耗品(施術に直接使うもの)、施術時間の人件費(あなたの時給×施術時間)、1回分の固定費(家賃・光熱費・通信費などを1回あたりに配賦)。基本式は、最低価格=変動費(材料・消耗品)+時間コスト(人件費)+固定費配賦(1回あたり)。計算例は、材料費1,500円+時間コスト4,000円+固定費配賦1,500円=最低価格7,000円。販売価格8,000円なら、残る余裕は1,000円(目標利益の原資)。見落としやすい費用は、カウンセリング(相談対応)、準備・片付け(清掃・消毒含む)、決済手数料(クレジット等)、光熱費(電気・水道など)で、これらも固定費に含めて1回あたりに配賦する。最低価格は販売価格ではない。最低価格(赤字を防ぐ下限)+提供価値(技術・体験・信頼)+目標利益(事業としての利益)+市場との整合(相場・競合との比較)で最終価格を決める。まず赤字にならない下限を知り、その上に価値と利益を積み上げることを示した図。
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Points

1回分の原価に含める3つ+見落としやすい費用

この4つを足したものが、赤字にならない下限になります。

01

材料・消耗品

施術に直接使うものです。ここは把握しやすいので、多くのお店が計算に入れています。

02

施術時間の人件費

あなたの時給 × 施術時間です。ご自身が施術する場合も、必ず人件費として計上してください。ここを0円にすると、原価は必ず低く出ます。

03

1回分の固定費

家賃・光熱費・通信費などを、1か月の施術回数で割って1回あたりに配賦します。売れても売れなくてもかかる費用です。

04

見落としやすい費用

カウンセリング(相談対応)、準備・片付け(清掃・消毒含む)、決済手数料(クレジット等)、光熱費(電気・水道など)。これらも固定費に含めて、1回あたりに配賦しましょう。

Example

計算例と、最低価格の使い方

下限を出したあとに、価値と利益を積み上げます。

  1. 材料費 1,500円 + 時間コスト 4,000円 + 固定費配賦 1,500円 = 最低価格 7,000円
  2. 販売価格を8,000円にすると、残る余裕は1,000円(目標利益の原資)
  3. 最低価格は「販売価格」ではありません。ここに提供価値(技術・体験・信頼)、目標利益(事業としての利益)、市場との整合(相場・競合との比較)を積み上げて最終価格を決めます

Summary

まとめ

最低価格は、そこで売るための価格ではありません。「これを下回ると赤字になる」という境界線です。この線を知らないまま値引きやキャンペーンを行うと、売上は増えても手元にお金が残らない状態になります。

まず赤字にならない下限を知り、その上に価値と利益を積み上げる。この順番で考えると、価格の理由を自分の言葉で説明できるようになります。

まず赤字にならない下限を知り、その上に価値と利益を積み上げましょう。最低価格は「販売価格」ではありません。

FAQ

よくある質問

自分が施術する場合も、人件費を入れるのですか?

必ず入れてください。ご自身の時間を0円で計算すると、原価は実態より低く出ます。その価格が続くと、働いても手元に残らない状態になります。

固定費の1回あたりの配賦は、どう計算しますか?

月の固定費合計 ÷ 月の施術回数(見込み)で計算します。施術回数が少ない月ほど1回あたりの負担は大きくなるため、余裕を持った回数で計算しておくと安全です。

決済手数料も原価に入れるべきですか?

はい。クレジットカードやQR決済の手数料は、売上に比例してかかる実費です。数%でも積み重なると利益を圧迫します。

最低価格を下回るキャンペーンをしてもよいですか?

一時的に行う場合は、目的(新規獲得・閑散期対策など)と期間を決めたうえで、赤字額を把握して実施してください。把握せずに続けるのが最も危険です。

自店の原価計算を手伝ってもらえますか?

はい。ネットクルーの「Business Navi」では、費用の洗い出しから1回あたりの配賦、価格設定までご一緒に整理しています。

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